【 証券外務員 無料講座 ＜債券相場の問題＞】

証券外務員 無料講座 ＜債券相場の問題＞（episode 13-2）

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皆さんこんにちは！
証券外務員講座へようこそ！
講師を担当させて頂きます西川です。　
宜しくお願いします。

今回は前回の動画で解説させて頂きました債券相場の問題について出題させて頂きます。

もし債券相場の解説動画を見ていないという方がいらっしゃいましたら、 戻って債券相場の解説動画をご視聴下さい。

それではやっていきましょう！

まず債券相場につきまして
変動要因
金利変動
一般景気動向
為替相場
信用力
の5つについて、それぞれ順番に問題を出題させて頂きます。



それでは問題です。
第1問

日銀の使命は、物価の安定と金利の安定である



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは×になります。

日銀の使命は、簡単に言ってしまいますと、物価の安定と、 金融システムの安定の2つになっていますので、答えは×になります。

大丈夫でしたでしょうか。
ここでは不正解でも大丈夫ですので、何度も聞き流しながらインプットとアウトプットを 交互に行い、記憶に定着させていって下さい。



それでは次の問題です！
第2問！

日本銀行による代表的な金融政策手段は公開市場操作である



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは〇です。

日銀が行う市場操作に公開市場操作と、預金準備率操作の2つがありますが、 買いオペや売りオペなど、公開市場操作の方が代表的な市場操作になっています。



それでは次の問題です！
第3問！

買いオペは金利が高くなり、物価低下の影響があるため、 インフレ局面で行われる



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは×です。

買いオペは、まず日銀が銀行より国債を買い取り、その代金を銀行に 支払うことで、銀行にはお金が増えます。

そうしますと、銀行はお金を余らせておくのはもったいないので、 安い金利でもいいので、企業などに融資をします。

そのため、市場にはお金が多く供給されることになり、 市場の購買意欲が高まり、景気回復や物価上昇などの影響がでます。

そのため、買いオペは金利は安くなり、物価は上昇しますので、 デフレなどの物価が低下している際の対策として実施されることが多くなっています。



それでは次の問題です！
第4問！

売りオペは金利が安くなり、景気回復や物価上昇の影響を与える



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは×です。

売りオペは、まず日銀が銀行へ国債を売りつけるため、銀行はその代金を 支払うことで、銀行にあるお金は減ってしまいます。

銀行はお金が少なくなると、企業などへの融資が減ってしまい、 融資が欲しい企業は金利が高くてもお金を借りようとしますので、 金利はおのずと高くなってしまいます。

また市場にはお金が少なくなりますので、市場の購買意欲は低下し、 行き過ぎた景気の抑制や、物価低下などの影響がでます。

そのため、売りオペは金利は高くなり、インフレなど、物価が高騰している際の 対策として実施されます。

先程の問題でも出題されましたが、買いオペと売りオペは逆にして出題されたり しますので、注意して下さい。

また買いオペと売りオペで重要なことは、国債の売り買いに伴う金利の 上げ下げ、デフレとインフレの関係についてなのですが、丸暗記するのではなく、 日銀から順を追って考えていけば、金利の上げ下げやデフレとインフレの関係は 覚えなくても導き出せますので、是非内容をしっかりと理解するようにして下さい。

またその際に注意して頂きたいのが、買いオペと売りオペはあくまで日銀が 主体となり実施する内容となりまして、主語を銀行にしてしまいますと、 全く反対の動きになってしまいますので、日銀が主語と、しっかり覚えて下さい。



それでは次の問題です！
第5問！

市場金利が下がると債券価格も下落する



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは×です。

銀行の金利が低下した場合には、銀行の金利より債権の金利が高くなり、 銀行にお金を預けておくよりも、債権にした方が利益が多くなりますので、 銀行からお金を引き出して債権を購入する人が増えます。

債権を購入する人が増えますと、債権価格が高くでも買いたいという人が 増えますので、おのずと債権価格は上昇しまして、問題は債券価格も下落する となっていますので、答えは×になります。



それでは次の問題です！
第6問！

市場金利が上昇すると債券価格は下落し、利回りも低下する



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは×です。

銀行の金利が上昇した場合には、債権の金利より銀行の金利の方が高くなり、 債権を保有するよりも銀行にお金を預けた方が利益が多くなりますので、 債権を売却して銀行にお金を預ける人が増えます。

債権を売却する人が増えますと、安くても売りたいという人が増えますので おのずと債権価格は下落します。

債権価格は下落するのですが、金利は変わらないため、利回りは反対に 上昇しまして、問題は利回りも低下するとなっていますので、 答えは×になります。



それでは次の問題です！
第7問！

景気上昇局面では、市場金利は上昇し、債権価格は下落する



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは〇です。

景気上昇局面では、企業業績は好調となり、人員募集や設備投資などで企業は 資金が必要になります。

そうしますと、銀行などの金融機関からの融資が増え、金利が高くてもお金を借りたい という企業が増えますので、おのずと金利は上昇します。

そうしますと、金利上昇局面では、債権の金利より銀行の金利の方が高くなり、 債権を保有するよりも銀行にお金を預けた方が利益が多くなりますので、 債権を売却して銀行にお金を預ける人が増えます。

債権を売却する人が増えますと、安くても売りたいという人が増えますので おのずと債権価格は下落しますので、答えは〇になります。



それでは次の問題です！
第8問！

景気後退局面では、市場金利は低下し、債権価格は下落する



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは×です。

景気後退局面では、企業業績は不調となり、人員募集や設備投資などの お金がかかることは控えますので、銀行などからの融資は減少します。

そうなりますと銀行にお金が余ってしまいまして、銀行はお金を余らせておいても もったいないので、金利が低くても融資したいとなり、金利は低下します。

そうしますと、銀行の金利より債権の金利が高くなり、 銀行にお金を預けておくよりも、債権にした方が利益が多くなりますので、 銀行からお金を引き出して債権を購入する人が増えます。

債権を購入する人が増えますと、債権価格が高くても買いたいという人が 増えますので、おのずと債権価格は上昇しまして、問題は債権価格は下落する となっていますので、答えは×になります。



それでは次の問題です！
第9問！

円安局面では、物価は下落し、債権価格は上昇する



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは×です。

円安局面では、日本円の価値が下がるため、海外から輸入する価格は 上昇してしまいます。

高い商品を輸入するため、物価も上昇し、市場はインフレ状態になります。

インフレになりますと、物価が高いため、お金の需要が増え、よりお金が必要に なりますので、銀行などからの融資が増え、金利が高くてもお金を借りたいという 企業が増えますので、おのずと金利は上昇します。

金利上昇局面では、債権の金利より銀行の金利の方が高くなり、 債権を保有するよりも銀行にお金を預けた方が利益が多くなりますので、 債権を売却して銀行にお金を預ける人が増えます。

債権を売却する人が増えますと、安くても売りたいという人が増えますので おのずと債権価格は下落しまして、問題は債権価格は上昇する となっていますので、答えは×になります。



それでは次の問題です！
第10問！

円高局面では、物価は下落し、債権価格は上昇する



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは〇です。

円高局面では、日本円の価値が上がるため、海外から輸入する価格は下落します。

安い商品を輸入するため、物価は下落し、市場はデフレ状態になります。

デフレになりますと、物価が安いため、お金の需要が減り、お金が必要なくなりますので 銀行などからの融資は減り、銀行にはお金が余ってしまい、銀行はお金を余らせておいても もったいないので、金利を低くして融資を行うため、金利は低下します。

金利低下局面では、銀行の金利より債権の金利が高くなり、 銀行にお金を預けておくよりも、債権にした方が利益が多くなりますので、 銀行からお金を引き出して債権を購入する人が増えます。

債権を購入する人が増えますと、債権価格が高くでも買いたいという人が 増えますので、おのずと債権価格は上昇しますので、答えは〇になります。



それでは次の問題です！
第11問！

一般的に、国債と残存年数の等しいその他の社債との利回り差を クレジット・スプレッドという



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは〇です。

問題通りとなっていまして、クレジット・スプレッドは 国債と社債の金利差のことでして、クレジットは債券のことで、 スプレットはボーリングなどで聞かれたことがあると思うのですが、 ボーリングのピンとピンが広がった状態のことで、 国債と社債の利回りの広がり、いわゆる利回り差のこととなっています。



それでは次の問題です！
第12問！

社債発行体の信用力が上昇した場合、クレジット・スプレットは拡大する



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは×です。

テレビCMなどで企業の知名度が上がり、信用力が上昇した場合、全く無名の何を しているかも分からない会社の社債を購入するより、有名企業で信用力が 高い企業の社債の方が安全だと思われ、信用力が高い企業の社債が購入されます。

購入される社債の金利は低くても購入されますので、信用力が高い企業の 社債の金利は低下し、国債と社債の金利差は少なくなりますので、 クレジット・スプレットは反対に縮小します。



それでは最後の問題です！
第13問！

クレジット・スプレットが拡大した場合、社債価格は上昇し、 利回りは低下する



はい、どうでしょうか？
それでは正解です。
はい、答えは×です。

リコールや不祥事などで発行体の信用力が下落した場合、債権価格が低下する 可能性があるため、投資家は債券を売却します。

しかしながら、企業は資金が必要なため、資金調達のために債券を発行するのですが 低い金利では購入されないため、高い金利にして債券を発行します。

そのため国債と社債の金利差はより広がりますので、クレジット・スプレットは 拡大しますが、社債は売却されますので、社債価格は下落し、反対に利回りは 上昇しますので、答えは×になります。


それではお疲れ様でした。
債券相場についての問題は以上になります。

次回は「債券の売買手法」について解説させて頂きますので、楽しみにしておいて下さい。

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