【 証券外務員 無料講座 ＜株式＞】

証券外務員 無料講座 ＜株式＞（episode 25）

回線速度によって画質が低下する場合がございます
ご視聴は設定ボタンにて「1080p（HD）」に設定してご視聴下さい

皆さんこんにちは！
証券外務員講座へようこそ！
講師を担当させて頂きます西川です。　
宜しくお願いします。

それでは本日は株式について解説させて頂きます。

まず本日のテーマ
単元株制度
株式の併合・分割・無償割当て・消却
決議方法
株式の種類
の4つについて順番に解説させて頂きます。
それではやっていきましょう！



まず単元株制度について解説させて頂くのですが、単元株制度は、一定株数を1単元とし、1単元の株式について議決権の行使を認め、1単元未満の株式（単元未満株式）については、議決権の行使などを認めない制度、となっていまして、文章ですと少し分かりにくいのですが、多くの場合、単元株は100株となっていまして、単元株が100株の場合、100株が1つの単位となり、100株 ＝ 1議決権となり、議決権の行使が認められるのですが、100株以下しか保有していない場合には、単元未満株式というのですが、その場合は議決権がないかたちになります。

また単元株制度を採用することと、単元株の数量をいくらにするのかは定款で定めることになっているのですが、１単元の最大は1000株までという決まりがあります。



続きまして、株式の併合、分割、無償割当て、消却につきまして解説させて頂きます。

まず株式の併合につきましては、既に発行されている株式数を減らすため2株を1株に減らすなど、複数の株式を1株に統合することなのですが、どういった場合に株式併合を行うかといいますと、1株あたりの価格が安すぎる場合に、株式併合を行い、発行済株式の総数を減らすことで、1株あたりの経済的価値を高めたりすることが出来るのですが、文章ですと分かりにくいので、例を出して解説させて頂きますと、仮に1株 100円の株式を、200株から100株に株式併合を行い株数を減らした場合、1株の価格は200円になるのですが、これは元々100円×200株＝2万円の価値があったのが、株式併合によって株数が減っただけで、株価の価値自体に変動があったわけではないため、2万円の価値はそのままで、株数が200株から100株に変わっただけのため、2万円÷100株＝200円となりまして、1株の価格は200円となり、株式併合により1株あたりの経済的価値は100円から200円に高くなった、ということになっています。



次に株式の分割につきまして解説させて頂くのですが、株式分割は、株式併合の逆となっていまして、既に発行されている株式について、100株を200株や300株などに分割して、株数を増やすことになっているのですが、例えば1株が100円の株価の場合、100株から200株に株式分割した場合、100円×100株＝1万円の価値があったのが、株式分割によって株数が増えただけで、株価の価値自体に変動があったわけではないため、1万円の価値が100株から200株に変わっただけのため、1万円÷200株＝50円となりまして、株式併合とは逆で1株の価格は100円から50円に下がるかたちになります。

しかしながら、1株あたりの価格が安くなることで、株は100株からしか購入出来ないという決まりがあるのですが、100株あたりの価格が半分に低くなることで、購入することが出来る投資家が増えるなど、より購入されやすくなるというメリットがあり、その影響を受けて株価が上昇すると考えられています。



次に③の株式の無償割当てについて、解説させて頂くのですが、株式の無償割当ては、名前の通りで株式を無料でプレゼントすることになっているのですが、解説文では株式分割と同様に、株主の有する株数を増加させる制度と記載されていまして、なぜここで先程の株式分割の話が出てくるのかと言いますと、先程の株式分割の話に戻させて頂くのですが、100株から200株に株式分割された場合、株価を考慮しないで考えますと、単純に株数が100株だったのが200株に増えますので、言い換えれば、100株を無料でプレゼントされたことになります。



このように株式分割は、言い換えれば、投資家に無料で株式をプレゼントしているかたちになるのですが、株式分割は持っている株式の数量を増やすかたちとなりまして、持っている株式しか無料でプレゼント出来ないシステムになっています。




しかしながら、株式の無償割当てですと、名前の通りで、無料で株式をプレゼント出来るため、株式分割の場合には、持っている株式しかプレゼント出来ないですが、株式の無償割当てにはその縛りがないため、保有していない、種類が異なる株式でも無料でプレゼントが出来るシステムになっています。



最後の④株式の消却につきましても、名前通りとなっていまして、株式を消却、無くしてしまうこととなっていまして、市場に出回っている株式を企業が勝手に無くします、ということは出来ないのですが、まずは市場に出回っている自社の株式を自らで買い取って、その買い取った株式を消滅させることとなっています。

またこの株式消却につきましても、株式併合と同じく株価を上げる効果がありまして、仮に1株 100円の株式が200株あったとして、その内の100株を自社株買いを行い、100株 消却してしまった場合には、元々100円×200株＝2万円の価値があったものが、償却により100株に減ったとしても、株の価値は2万円のままで変わらないかたちになりますので、株価は2万円÷100株＝200円と、1株あたりの経済的価値は100円から200円に高くなる、ということになっています。



続きまして決議方法について解説させて頂くのですが、先程解説させて頂きました、単元株や、株式の併合、分割、無償割当て、消却につきましては、企業側で勝手に決めてしまってもいいのかと言いますと、そういうわけではなく、企業側で勝手に決めてしまってもいいものと株主も含め、話し合いで決めなければならないものもありまして、その決め方につきましてが、取締役会と株主総会という2種類の決め方があります。
まず取締役会につきましては、会社の社内だけで決めてしまうかたちとなっていまして、取締役社長や専務、常務などの会社の重役で、取締役会という会議を行い、その会議で決定すれば実施できるかたちになっています。

またもう一方の株主総会につきましては、会社の重役である社長や専務だけではなく、社外の株主も含めた会議で決議をとる方法となっていまして、取締役会の方が社内だけで決議をとることが出来ますので、株主総会に比べて比較的簡単に決めやすく、また株主総会は社外の株主も含めて決議しなければならないため、取締役会だけよりも決議が難しくなっています。



そして、先程の単元株や、株式の併合、分割、無償割当て、消却につきましては、決議方法が会社法で決められていまして、まず単元株の増加は株主総会の特別決議が必要で、単元株の減少は、株主総会までは不要で、取締役会の決議でOKとなっています。

株主総会には、普通決議や特別決議など、決議内容に種類があるのですが、その内容につきましては、後の動画で詳しく解説させて頂きます。



また株式の併合については、株主総会の特別決議が必要なのですが、株式の分割、無償割当て、消却については、取締役会の決議でOKとなっています。

この違いは何かといいますと、実施することによって株主にマイナスになることは、ちゃんと株主の了解をとってね、ということで、株主を含めた株主総会が必要になり、株主にとってプラスになることは勝手にやってもらっても、株主には嬉しいことですので、いちいち株主総会でなくても、取締役会で勝手に実施してもいいよ、という内容になっています。

それでは、なぜ株主にプラスとマイナスの影響が出るのかと言いますとまず単元株の増加では、仮に単元株を1株から100株へ変更した場合、元々 1株しか持っていない株主にも、議決権があったのに、単元株が1株から100株へ変更されたことによって、1株しか持っていない株主は議決権を失ってしまうなど、単元株の増加は、株主にとってマイナスになる可能性があります。

そのため、先程も説明させて頂いたのですが、株主にとってマイナスになることは、株主も含めた株主総会の特別決議で決議をとる必要があります。



しかしながら、単元株の減少は、株主総会の特別決議は必要なく、取締役会の決議のみで大丈夫なのですが、単元株の減少は、仮に単元株を100株から1株に変更した場合、1株しか持っていない株主にも議決権が与えられるかたちになり、単元株の減少によって、議決権を持った株主が増えるなど、株主にとってプラスになる可能性があり、株主にとってプラスになることは、わざわざ株主総会で決議する必要はなく、取締役会の決議のみでOKとなっています。



同様に株式の併合につきましては、株主総会の特別決議が必要なのですが、株式併合は、株価上昇や、株式の管理コストの低減などのメリットがあるのですが、多くの場合、保有株式数が少ない株主の排除を目的に行われるケースが多くなっていまして、保有株式数が少ない株主にとっては、議決権などの権利を侵害される可能性があったり、株式併合によって売買単位以下になってしまう株主は、株の売却が出来なくなってしまったりと、株主にとってマイナスに なる可能性があります。

そのため、株主にとってマイナスになることは、株主も含めた株主総会の特別決議で決議をとる必要がありますので、株式の併合は株主総会の特別決議が必要になっています。



しかしながら、株式の分割、無償割当て、消却の3つにつきましては、取締役会の決議のみで大丈夫となっていまして、まず株式の分割は、先程解説させて頂きました通り、株式分割を行うことで、1株あたりの価格は安くなりまして、株は100株からしか購入出来ないという決まりがあるのですが、100株あたりの価格が低くなることで、購入することが出来る投資家が増えるなど、より購入されやすくなるというメリットがあり、その影響を受けて株価も上昇するかたちと なりまして、株主にはプラスになる可能性があります。



次に株式の無償割当てにつきましては、単純に株主は無料で株を貰っているかたちとなりまして、ただただ株主のプラスでしかないかたちになっています。



最後の株式の消却ですが、これも先程解説させて頂いたのですが、株式の消却によって株数は減少し、その影響を受けて株価は上昇するかたちになりまして、株主にとって株価上昇はプラスになりまして、株式の分割、無償割当て、消却の3つにつきましては、ともに取締役会の決議のみで大丈夫となっています。



続きまして株式の種類について解説させて頂きます。

株式には普通株式と種類株式の2種類がありまして、まず普通株式は株主の権利内容が限定されていない、もっとも一般的な株式となっています。

もう一方の種類株式につきましては、普通株式とは権利の内容が異なる株式のこととなっていまして、普通株式は各株式の権利内容が同一・平等に設定されているのですが、種類株式は内容に特典や制限などがある特殊な株式になっています。



その特殊な種類株式は、全部で9種類あるのですが、今回は試験に出題されやすい4つに絞って解説させて頂きます。

まず1つ目、余剰金の分配に関する種類株式ですが、余剰金とは配当を行った後に残ったお金のこととなっていまして、その余剰金の配当を支払う条件に優劣がある株式となっています。

余剰金の分配に関する種類株式には、優先株と普通株と劣後株とも言われる後配株の3つがありまして、名前の通りで、優先株は余剰金を優先的に受け取ることができる株式で、後配株は、一般の株式に配当を行った残りの余剰金からしか配当を受け取れない株式になっています。

次に議決権制限株式につきましては、議決権が一切ない株式や、株主総会の一部の内容についてのみ議決権がある株式など、議決権において制限されている株式になっています。

また一部、またはすべての株式にて譲渡制限を設けていない会社を公開会社というのですが、公開会社の場合、議決権制限株式の数が、株式総数の1/2以上になってはいけないという決まりがありまして、この1/2がよく試験に出題されますので、注意して覚えておいて下さい。



次に3つ目の譲渡制限株式につきましては、株式の譲渡に会社の承認が必要な株式となっていまして、全ての株式に譲渡制限をすることも可能ですし、また一部についてのみ譲渡制限を行うことも可能になっています。

最後に4つ目の取得請求権付株式につきましては、株主が請求すれば、株式を買い取ることを初めから約束している株式となっていまして、これは、非公開会社の株式の場合、流動性が低く、自由に売買することが出来なくなっていまして、株式を売却したくても売却できないというリスクがあるのですが、この取得請求権付株式は、売却出来ることが確定しているため、そのようなリスクを軽減することが出来る株式となっています。

また取得請求権付株式は、通常はお金で買い取るのが一般的ですが、会社の財産を対価にすることも可能になっています。

それではお疲れ様でした。
株式についての解説は以上になります。

これでインプットが完了しましたので、次の動画はアウトプットで株式の問題を出題させて頂きますので、是非 続けてご視聴下さい。

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---

---